ADLとIADLの違いとは

介護職で使われるADLとIADLの用語の違いについて紹介します。ADL(Activities of Daily Living)は日常生活動作と呼ばれ、IADLは手段的日常生活動作のことです。ADLは、介護施設やリハビリ施設では一般的に使われている用語で、どのレベルで生活できるかの指標として用いられます。 ADLにあたる動作は、起床、着替え、整髪、洗顔、食事、排せつ、入浴、移動動作などです。このような動作に時間がかかるようになるとADLが低下したと評価されます。
また、手段的日常生活動作をさすIADL(Instrumental Activities of Daily Living)とは、計算して買物することや決まった時間に決まった薬を服薬する服薬管理、電話の応対のように判断能力が求められる動作のことです。在宅介護中の世帯であれば高齢者のADLやIADLの状態も把握しておく必要があります。

ADLの評価方法

ADLの評価は、家族や介護士、ケアマネジャーの主観ではなく評価基準によって決められます。特にFIM(Functional Independence Measure)と呼ばれる評価方法では、高齢者の様子が運動項目と認知項目に分けられ、細かな採点基準によって介助が必要なレベルかどうかを判定していきます。この総合点数が低ければ、介護の必要性が高いという結果になります。この評価方法で点数を算出することで、過介護のような介護のし過ぎを防ぐことも可能になるのです。

ADLの注意すべきポイント

FIMは、専門家でなくても評価できる便利な方法です。しかし、実施する側は、日々状態が変化する高齢者に対する評価基準である部分を理解しておこなわなければなりません。 FIMは、できている、できていないという基準に幅があり、曖昧です。またFIMを実施した後に、症状が悪化するケースも考えられます。
医師や介護士は、診察時間にしか本人をみておらず判断するには難しい面があり、やはり日々の生活の中で、実情に近い正しい情報を把握しておくのは家族となります。日々の生活を長い目でみて、ケアすることが大切です。また、家族や介護職員が高齢者に尊厳の気持ちをもって接することが高齢者の生活の質や能力を維持することにつながります。高齢者の日常生活動作を保つためにも、極力自分自身で日常動作をおこなってもらうように伝えることも大切です。 しかし無理に要求することは避けなくてはなりません。高齢者の気持ちを忘れずにケアにあたらなくてはなりません。現代医学や本人の努力だけでADLの低下を防ぐことは簡単ではありませんが、周囲のサポート次第で満足のいく老後を迎えられるのです。

自立した日常生活の実現(自立支援)に向け、3つのプログラムを盛り込んだスケジュールを個々の目標に応じて作成しております。

  • ブリッジライフは、IADL(手段的日常生活動作)訓練型デイサービスで、各サポートをおこないます。
  • 引用元:ブリッジライフ

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